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Elephantidae Gray

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 神楽坂にあるオーダー鞄のお店「鮎藤革包堂」 読みは、あゆふじかくほうどう

初めて訪れたのは確か4年程前。
それから年に1度くらいのペースで行くようになり、先日久々の訪問。


鮎藤革包堂は、「ショップ」と云うよりかは、「アトリエ」と云った方がシックリきます。

外観からは、そこが仕立ての鞄屋さんとは想像つかない面構え。 初見ではまず、此処で本当に合っているのか?と、不安げに通り過ぎてしまうのではないでしょうか。

ただ、通り過ぎる際に、ウインドウからチラリ店内を覗けば、其処に映るのは、アンティークのミシンと凛と佇む鞄と時代を背負った誇らしげな鞄と、鞄と鞄と鞄と。

そして、そのなかに、革に針を通す鮎澤さんの姿が見えるはずです。



鮎澤さんはいつも丁寧に迎えてくれます。

手をとめて、作業台から腰をあげ、こちらに歩み寄って声を掛けてくれます。 深く温かい声で。



「お客様ひとりひとりの顔を思い浮かべながら鞄をつくっています」

と、鮎澤さん。

何気ない言葉かもしれません。 どこかのブランドが似た様なキャッチコピーをうたっているかもしれません。

ただ、鮎澤さんの、この言葉には深みがあります。



「最近またblogを更新されるようになりましたね。いつも楽しく見ています。」と云う私の世間話から始まりました。

更新が出来なかった頃は、とても忙しくblogにまで手がまわらなかったそうです。
数年前に、ちょっとした「神楽坂ブーム」なるものが流行し、オーダーが2、3年待ちと云う状況になってしまったそうです。
その時に、顧客様との空白期間に難儀したそうです。

確かに、想い帰せば、4年ほど前に初めて鮎藤革包堂を訪れた際、「現在2、3年待ちなんです」と、申し訳なさそうに云われたのを思い出しました。
ただ、その時も、手をとめて腰を上げ対応して頂いたことを覚えています。



そうして落ち着いてきた今、改めて原点に。
「お客様ひとりひとりの顔を思い浮かべながら鞄をつくっています」 と。

私は、鮎澤さんのモノづくりに対する考えや鮎藤さんの人柄が素直に表れている言葉だなあ。と、感動しました。

広告がモノづくりの先頭に立ってしまっている現代に、人と人で続けていく姿。



鮎澤さんとの会話は、とてもとても楽しいです。

ワニ・トカゲ・ダチョウ・ヘビから、サメにエイ、カバにゾウまで。!
イギリスの革、フランスの革、ドイツの革。手縫いとミシン縫い。 そして、蜜蝋。

目の前で見せて、触れさせて、お話してくれます。 それが、とっても楽しく勉強にもなります。


鮎藤革包堂の魅力は、なんと云っても「エキゾチックレザー」が強いところです。
市場では中々お目にかかれない珍重革を直に体験できます。

哺乳類にはない、豊かな表情・独特な質感。 その魅力に呑まれてしまうのに、そう時間は掛かりません。

かく云う私も、そのひとり。
「この顔」に釘付けになりました。 



さて、なんの革かお解かりでしょうか。?
答えはタイトルに。

貴方は麒麟さんより好きですか。?


鮎藤革包堂
東京都新宿区筑士八幡町5-12 SKビル1F
03-3267-0409(予約をされた方が確実です)
14:00~19:00 日・月・火曜定休
HP
Blog

さて、私は兄が神楽坂在住なので、何となく土地勘には慣れているのですが、初めて行く方は少々迷われるかもしれません。
大久保通り沿いなので、見落とすことはないと思いますが、駅から離れているのです。
最寄り駅は3つ。 神楽坂・牛込神楽坂・飯田橋。それぞれの丁度、中間といった距離感でしょうか。
私は、神楽坂からしか行ったことがありません。

お店の外観はこの様な感じです。
営業日はウインドウが開かれているので、ひと目で解ると思います。
もし、お店に行かれたら、製品だけはなく店内外にも注目して下さい。それらが一体何で出来ているのか。
云われなければ解らないでしょう。

さて、お店を正面に右を向けば、飯田橋に。

振り返れば、神楽坂になります。

神楽坂から向かう際は牛込消防署がスグ近くにあるので目印になると思います。
地域の安全を守る牛込消防署。  

何気なくHPを見てみました。
ん(´・ω・`;)?

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